BtoBホームページの多言語化に自動翻訳ツールを使う理由

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BtoBでも多言語ホームページが必要な時代

当社のクライアント様である、さつき(株)様はBtoB向けの省エネ商材などを取り扱う商社さんです。以前より、海外展開にご興味をお持ちでしたのでホームページの多言語化をご提案しました。

工場向け節電ユニット「エコモ」は2019年から取り扱われており、弊社でWebマーケティングのお手伝いなどをしてますが、日本国内では知名度もあがりホームページからのお問い合わせも安定して入るようになりました。

ただ、日本国内だけでは成長性も限られますので、さらなる市場を開拓するためにも海外展開を行う必要がありました。

弊社ではこれまでは、福岡タワーさんなど観光業のクライアント様を中心にインバウンド客向けの対策としてホームページを多言語化するケースは多かったのですが、BtoB向けのホームページを多言語化するのは今回が始めてです。

ただ、今後はBtoBの業種でもホームページを多言語化する会社は増えていくと感じてました。

理由としては、人口減少などの影響で国内向けの市場は縮小していきますので、どうしても海外への販売を考えていかなければ生き残れなくなります。また、円安の現在、海外の企業で日本のBtoB商材を探している人も確実に増えていると思いますので、参入タイミングとしてもベストです。

企業としてホームページがあるのが当たり前になった今、これからは多言語化されたホームページがあることも企業としては当たり前になっていくと思われます。

BtoBホームページを多言語対応するための2つの方法

BtoBホームページであっても多言語対応する方法は基本的にBtoCの場合と同じです。

大きくは2つの方法があります。

1.各言語ごとにホームページを作る

各言語ごとにホームページを作っていく場合、デザインや内容を各言語ごとに変えられるメリットはありますが、翻訳作業やそれをホームページに反映する作業が必要になってきます。これが数言語ともなればかなり大変です。

デザインを言語ごとに変える必要がない場合は現在の日本語ホームページをコピーして、各言語を流し込む方法もありますが、間違った位置に翻訳データを流し込まないように結構気をつける必要があり、どちらにしろ手間とコストはかかります。

2.自動翻訳ツールを使って既存ホームページを翻訳する

もうひとつの方法は自動翻訳ツールを導入するやり方です。

自動翻訳ツールを導入する場合、言語ごとにデザインや内容は変えられないものの(※ツールによります)、各言語ごとにホームページを作っていく場合に比べて時間とコストはかかりません。

どちらの方法でやるかはケースバイケースですが、現地に支店を作るなど本格的に進出する場合は言語ごとにちゃんとローカライズさせたホームページにしたほうがいいでしょうし、とりあえずテストマーケティング的に進出する場合は自動翻訳ツールでスピード感を持たせたほうがいいでしょう。

自動翻訳ツール「shutto翻訳」を使った理由

今回も、上記のようなメリット・デメリットをクライアント様へ説明し、コストをおさえスピード感を持たせたいということで自動翻訳ツールのshutto翻訳を導入する事になりました。

様々な自動翻訳ツールがある中でshutto翻訳を採用した理由としては、将来的に様々な国への進出をお考えでしたが、現在はどの国にニーズがあるのかまだ手探りの状況で、テストマーケティング的な位置づけになるからです。

そこで10言語に対応しても月6600円で利用できるshutto翻訳をご提案したところ、クライアントにも気に入っていただきました。

また、現在の自動翻訳ツールの翻訳精度は高いのですが、当社では導入の際に念の為に人の目でネイティブチェックと修正をかけるようにしております。とくにBtoBのビジネスシーンにおける言い回しは独特な表現もありますので、人の目によるネイティブチェックは必須とも言えます。
(今回は10言語と数が多くコストが膨らみそうでしたので優先順位が高い英語だけチェックをかけました。)

shutto翻訳の管理画面。右側が翻訳されたテキストで「AUTO」は自動翻訳されたテキストで「SELF」が手動で修正したテキストです。

また、注意すべきなのがお問い合わせフォームの部分で、使っているプログラムや言語によっては、届いたメールが文字化けして送信される可能性があります。

今回もタイ語など一部の言語で文字化けすることが判明しましたのでワードプレスのプラグインであるContact Form 7へ入れ替えて解決しました。ワードプレスのプラグインであっても、shutto翻訳ではHTMLで吐き出されたものを自動翻訳しますので問題はありませんでした。

自動翻訳ツールを使えば1ヶ月以内でリリースすることも可能

言語ごとに多言語ホームページを作る場合、言語数にもよりますが数ヶ月~数百万~かかることもあります。

それが今回、自動翻訳ツールを使うことで英語、スペイン語、簡体中文、繁体中文、タイ語、ヒンディー語、インドネシア語、ベトナム語、タガログ語、マレー語の10言語対応させても約3週間のスピードでリリースすることができ、クライアント様にも大変お喜びいただきました。

ただ、ホームページを多言語化することが目的ではありませんので、海外SEOなど集客に力を入れて、世界中から多くの見込み顧客を増やしていくのがこれからの私たちの仕事となります。

完成した多言語ホームページ

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桑原 敬

この記事を書いた人

桑原 敬(Takashi Kuwahara)

代表/プロデューサー

2003年にフリーランスのWebディレクターとして独立。2006年に株式会社桑原敬事務所を設立し、数多くの企業Webサイトや通販サイトの構築やコンサルティングを手がける。
2006年からレベニューシェアでのWebプロデュースを軸としたビジネスを展開し、これまでコンサルティングを行ったクライアントの中には年商が10倍以上になった実績もある。現在はWeb以外の分野でも、働きかたプロデュースなど幅広い分野で活動を行っている。

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