なぜ「作って終わり」の納品型ホームページは成果が出にくいのか

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「作って終わり」「納品して終わり」という納品型ホームページでは成果が出にくいように感じます。なぜそのように感じるのかその理由についてお話したいと思います。

納品型ホームページでは成果が出にくい理由

通常、ホームページをリニューアルする場合、Web制作会社に依頼すると思います。

それ自体は問題ないのですが、Web制作会社はホームページを作ることが仕事ですので、納品したら仕事は終わりの「納品型ホームページ」になりやすいということを理解しておきましょう。

ホームページ制作の仕事というのは労働集約型ですので、制作にかかった時間が原価になります。ですので、かかった時間が想定より長ければ利益が減りますし(場合によっては赤字)、想定より短時間で終わらせれば利益は増えます。

フリーランスのWebデザイナーであれば、自分の時間を削ればいいだけの話なので調整できますが、Web制作会社の場合は制作原価を把握するためにかかった作業時間を計測してる場合が多いので、いつまでも納品が終わらないホームページをずるずると制作していると評価が下がりますし、短時間で効率よく納品している=仕事ができるという評価になってます。

これは、Web制作会社ではなくフリーランスに依頼したほうがいいですよと言ってるわけではなく、どこまで求めているかを依頼する側もちゃんと整理した上で依頼することが大事になります。

何も成果を求めない名刺代わりの会社紹介サイトであれば、新着情報をCMSで更新できるようにしてもらっておけば、納品型ホームページでかまいません。

これが、問い合わせを増やすなど成果を出さないといけないホームページの場合は、納品型ホームページではうまくいきません。

なぜなら、成果を出すために、いかに戦略的にコンテンツを増やすかなどを考えてPDCAを回さないとアクセス数も問い合わせ数も増えません。

私が独立した2000年前半であれば、そもそもホームページがある企業自体が少なかったので、納品型ホームページで放置していてもSEOで上位に表示されて成果が出ることはありました。

今ではホームページがあることがあたり前ですので、いかに競合企業より検索で上位に表示させるか納品後も考え続けないといけません。そのためには定期的にコンテンツも増やさないといけませんし、何より全く更新されていないホームページは信用性にかけます。

なので、納品型ホームページでは、お客様に必要とされ信頼されるホームページにはなりにくいのです。

どのように運営すれば成果が出やすいのか

イチから自社でホームページを作って運営まで行うために、社内に優秀なWebデザイナーを置ければいいのですが、そもそも中小企業に優秀なWebデザイナーは応募してきません。

優秀なWeb系人材を採用するのは、ほんと難しいんです。

当社もWeb系人材の採用はしていますが、特に経験者を採用するのはとても難儀しています。いわんや事業会社などでは、Webの経験者を採用するのはかなり難易度が高いと言えるでしょう。

その場合は、業務委託としてホームページ制作会社やフリーランスに支援してもらうのがもっとも手っ取り早いのですが、普通に制作を依頼してしまうと「納品型ホームページ」で終わってしまいます。

どのように戦略的にコンテンツを増やして、PDCAを回していくかまで考えておくことが重要です。例えば、社内のデザインやコーディングが出来ない担当者がワードプレスでページを増やしたり更新する部分はここで、プロに依頼して定期的に改善していく部分はここだと線引しておく必要があります。

この運営体制を組めれば、「納品型ホームページ」で終わらず成長していけます。

ホームページで成果を出すために大事なのは、プロだからと全てを丸投げせずに、自分たちでやれること、プロに頼むことをきちんと整理してからリニューアルに着手することです。

「伴奏型ホームページ」は成果が出やすい

ホームページで成果を出すために大事なのは戦略部分です。

ホームページ制作会社と保守契約をすると更新など作業の代行はしてくれますが、戦略を考える部分は通常ならやってくれません。

戦略を考えるのはコンサルの仕事なので、支払ってる保守費の金額にもよりますがそこまで求められたら普通の制作会社は困ると思います。

ホームページを成長させるための戦略を自分たちで考えられたらそれがベストではありますが、本業の仕事をこなしながらはそこまでやるのは難しいと思います。そこで、戦略立案から伴奏支援してくれるパートナーを探しましょう。

伴走支援してくれるプロと組んだほうが成長スピードが上がります。

私たちは「伴奏型ホームページ」と言ってますが、プロが伴走支援しながら成長していくイメージです。

「納品型ホームページ」の場合、作ったときが最高の状態でそこからどんどん下がっていきます。

それが、伴奏型ホームページの場合、改善を行いながら成長していくイメージです。

なぜ、このような違いが生まれるのかと言うと、伴奏型ホームページであれば、その時の状況に合わせて改善していくことで成果が出やすくなるからです。

例えば、アクセスされているキーワードに合わせてページを増やしていったり、導線を見直したりすることで、お客様に必要とされるホームページになっていきます。

これが納品型ホームページは作った時のユーザーしか想定してないので、その後に成長していくことはありません。

そう考えると、伴奏型ホームページを持ちたいと誰でも思いますが、Web制作会社に担当を付けてもらってこれをやるとかなりの保守費用が請求されますし、デザイナーあがりの担当者ではそこまでのスキルが期待できなかったりします。

自社でそのようなことが出来る人を採用すればいいじゃないかと思っても、中小企業に入社してくれる(自称)Webデザイナーのレベルでは、そこまで高度なスキルは持ち合わせていません。

あくまで個人的に考えるベストソリューションとしてですが・・・
現在、営業や販促をしている人を社内Webプロデューサーとして育てていくというやり方です。

ホームページを作れるような技術を身に着けてくださいと言ってるのではなく、これまでの営業や販促の経験を活かして、顧客視点で自社のホームページに足らないところや取り組んだほうがいい事を整理できる人を育てましょうということです。

作業的な事は外注さんに依頼すればいいと思いますので、自社内で施策を決めディレクションを行えれる人材というイメージです。

そのような人を中心に役割分担をして体制を組めれば「伴走型ホームページ」に近いかたちになります。

そこまで自社で出来ないという会社も多いかと思いますので、弊社では成果報酬型ホームページという成果に連動しながら伴走サポートするサービスを提供しております。

以下のページで詳しく紹介しておりますのでぜひご覧ください。

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桑原 敬

この記事を書いた人

桑原 敬(Takashi Kuwahara)

代表/プロデューサー

2003年にフリーランスのWebディレクターとして独立。2006年に株式会社桑原敬事務所を設立し、数多くの企業Webサイトや通販サイトの構築やコンサルティングを手がける。
2006年からレベニューシェアでのWebプロデュースを軸としたビジネスを展開し、これまでコンサルティングを行ったクライアントの中には年商が10倍以上になった実績もある。現在はWeb以外の分野でも、働きかたプロデュースなど幅広い分野で活動を行っている。

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