ホームページからのコンバージョン数を増やすために何をやればいいのか、運営者であれば誰でも知りたいと思います。そこで私たちが現場で行っているコンバージョンを増やすための3つの改善について伝授します。
導線を見直す
十分なアクセス数はあるのに、お問い合わせが少ないという場合はコンバージョンページへの導線が悪い可能性があります。
トップページのデザインにこだわる人は多いですが、全てのユーザーがトップページから入ってきて順番に見ていくわけではありません。
入口になることが多いのが事例ページであったりブログ記事など、ユーザーが検索しそうなキーワードがタイトルに入っているページです。
トップページ以外から入ってくる人をコンバージョンへと転換できれば、お問い合わせ数もかなり増えますので、そのようなページから入ってきているユーザーの心理から、どうすればCVポイントまで誘導できるのかを考えましょう。
場合によっては、無理に誘導せずにそのページ内にお問い合わせフォームを置いたほうが入力してもらえる可能性もありますし、ページ途中で気になりそうなところに電話番号が書いてあったら、電話番号をタップしてもらえるかもしれません。
このようなランディングページからコンバージョンが発生するページへのアクションを促す部分をCTA(Call To Action コール トゥ アクションの略)と言いますが、CTAの見直しは比較的すぐに効果が現れる施策です。
CTAボタンの改善としては、例えば、
- ボタンを目立つ色やデザインに変更する
- ターゲットを「鮮明」にするマイクロコピー
- 誘導先ページで得られるメリットを分かりやすく提示
など、ちょっとしたことですが、これだけでもコンバージョン率が倍以上変わったケースもあります。
今のデザインがベストだと決めつけずに、うまく行ってない時こそ、地道にABテストなどを行うことでコンバージョンは徐々に増えていきます。
コンバージョンポイントを増やす
コンバージョンが発生する場所がお問い合わせフォームだとすると、主要なページの下にお問い合わせフォームを設置することでコンバージョンにつながることがあることは先ほどお話ししました。
当社のクライアントであるパソコン修理業の日本ピーシーエキスパートさんの場合、数百ページある修理事例ページの全てにお問い合わせフォームを設置したことで、この修理事例のようなケースで困っていると、その事例ページからお問い合わせする人が増えました。
また、コンバージョンのバリエーションを増やすという手もあります。
現在のコンバージョンがお問い合わせフォームだけだとすると資料請求フォームを増やすことで、見込み顧客が増えます。
例えば、エコモホームページの場合は、これまでお問い合わせフォーム内だけで資料請求を受け付けていたのですが、入力項目を最小限にした資料ダウンロードページを別に作ったことで見込み顧客が増えました。
また、フォームからの問い合わせにこだわらずに、電話やLINEでの相談などで見込み顧客を増やすというのも、ホームページを起点とした立派なマーケティング戦略です。
サンルームを販売しているサンルーム.COMでは、LINEで問い合わせするお客様も増えてきています。
他にも見込み顧客からの問い合わせ手段を増やせないか、社内で一度話し合ってみるのもいいと思います。
フォームを見直す
せっかく、お問い合わせフォームまで来てもらってるのに、入力項目が多かったり、エラーが出たりして離脱するユーザーは意外と多いものです。
この場合、お問い合わせフォームを見直すことで、ユーザーのストレスや入力ハードルが下がり、コンバージョン数を増やすことができます。
コンバージョン率を高めるように見直すことを「エントリーフォーム最適化」「EFO」と呼びますが、簡単に言うと入力になるべく手間がかからないようにフォームを使いやすく改善する事です。
例えば、次のような改善方法があります。
- 入力項目数を減らす
- 郵便番号から住所を自動入力できるようにする
- リアルタイムでエラー表示をする
- 全角と半角を自動変換してあげる
- 必要なければ確認画面をなくす
細かい部分にはなりますが、自分がユーザーであればイラッとするような事でも、自社のホームページでは見落としてる場合も多いかと思います。
お問い合わせフォームとは、こういうものだからと決めつけず、今は様々なEFOツールもありますし、多少コストがかかったとしても、費用対効果が高い改善ポイントですので、現在のが使いにくいフォームであれば最優先で改善することをおすすめします。
まとめ
コンバージョン数を増やすためには、何より顧客視点で改善を行うということを忘れてはいけません。
あくまで問い合わせをするのは人ですので、その見込み客の未来像をできるだけ「鮮明」にしてあげて、できれば「より素晴らしいビジョン」に引き上げてあげることがコンバージョンを増やすためには一番重要となります!