BtoB企業でも「アンサーエンジン最適化(AEO)」が求められる時代へ

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BtoBサイトシナリオ

最近、ChatGPTをはじめとする生成AIが普及し、BtoB企業の情報収集のあり方が大きく変わりつつあります。
これまで主流だったGoogleでの検索だけでなく、「ChatGPTに聞いて調べる」という行動が、ビジネスの現場でも増えていることをご存知でしょうか?

今後、見込み顧客が「AI経由」で自社のことを知る時代が来るとすれば・・・AIの回答に社名の情報が含まれていなければ、存在しないのと同じになります。これは、かつて「ホームページを作っても、Googleに出てこなければ存在しないのと同じ」ぐらいのインパクトがある変化です。

そう考えると、「AIに引用されるホームページになっていること」が、検索エンジンに代わる新しい集客チャネルを持つことになります。

このAIに引用されるようにする方法は「アンサーエンジン最適化(Answer Engine Optimization=AEO)」と呼ばれており、今後、普及していくマーケティング手法のひとつです。

そこで私たちは、実際に自社のホームページがAIに引用されるかAEOの実験を行いましたのでご紹介します。

なぜ今「AIに引用される」ホームページを目指すべきなのか

現在、ChatGPTやMicrosoft Copilot、Perplexity、Genspark、feloといったAI検索ツールは、世界中のホームページの内容を学習して引用した内容をユーザーに回答として返しています。

つまり、生成AIに御社のホームページが引用されていないと、AIに聞いても回答には出てきません。

そのためにもAIに引用されるホームページにするためのAEO対策を行う必要があります。現在のAEO対策のポイントはこちらの記事で説明してますが、「専門性」が高く「一次情報」を入っているなど、SEOとほぼ同じです。

BtoB企業であれば、その分野の専門的な情報を掲載したり、実際の解決事例などが「専門性」「一次情報」にあたります。

AI経由で「現場課題への解決策」を求めている企業の方は情報感度が高く、質が高い問い合わせにつながります。

AIに引用されることで信頼もされ、他社との差別化にもつながります。

【AEO実験】自社サイトはAIに引用されるか?

  • 公開日:2025年4月25日
  • 検証日:2025年5月2日(記事公開の1週間後)
  • テーマ:「BtoB企業 生成AI対策」
  • 検証対象ページ:弊社オウンドメディア内のブログ記事

この記事のペルソナとしては、「生成AIを活用してコンテンツSEOを行いたいBtoB企業の担当者」を想定してます。当社はレベニューシェアでWebマーケティングをサポートしてる会社ですので、このようなテーマに興味を持つ方から問い合わせがあればベストだからです。

そこで、生成AIを使ったコンテンツSEOに関する記事を作成して、実験を行いました。

仮説

  • 生成AI(AEO)も検索エンジン対策(SEO)と同じく、タイトルや見出しにキーワードが入っている記事を「重要な情報源」として認識する可能性が高い。そのため、タイトルやH2見出しに狙いたいキーワードを明確に入れることで、AIに引用されやすくなる。
  • 実際の現場でよく聞かれる質問をもとに、FAQ形式や重要なポイントを箇条書きで整理すると、AIが「わかりやすい」「汎用的に使いやすい情報」として認識しやすくなる。その結果、 AIに引用される可能性が高まる。
  • 単なる一般論ではなく、「専門用語+具体的な対応策」まで踏み込んだ実務的な内容を一次情報として盛り込むと、AIにとっても有益な情報と判断されやすくなる。また、実務経験に基づいた深掘り記事を作成することで、他と差別化され、引用されやすくなる。

結果

記事を公開して1週間後に、Perplexityにて「BtoB企業 生成AI対策」で検索したところ、 記事URLが答えに一部引用されていることを確認できました!

考察

  • 生成AIが必要としてる情報は、検索エンジン対策(SEO)とかなり共通していることがわかった。たとえば、見出しで話題を明確に示したり、整理された構成で記事を書くことが、AIに引用される可能性を高める。
  • 誰でも書けるような一般的な内容の記事は、今後ますます競合が多くなって埋もれてしまう。そこで重要になるのは、特定の業種や課題にしぼって、具体的かつ実務的な内容を書くことでAIにとっても「他にない専門的な視点」は貴重な情報なので、引用されやすくなる。具体的なコンテンツを作るためにも、NotebookLMに、これまでの解決事例を課題のヒアリング段階からすべてデータ化して蓄積しておく必要がある。

まとめ

生成AIの普及により、企業のWeb集客にも「AI対応」が求められる時代になりました。
特にBtoB領域では、現場の課題解決の役に立つ具体的な情報をどれだけホームページに掲載できるかが、AIに引用されるかどうかの決め手です。

当社では今後もAEOの実験と検証を重ねながら、AIに引用されることで、ホームページのアクセス数やコンバージョン数にどう影響が出るかを可視化していき、AI時代に通用するWeb戦略の最適化に取り組んでまいります。ご期待ください!

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桑原 敬

この記事を書いた人

桑原 敬(Takashi Kuwahara)

代表/プロデューサー

2003年にフリーランスのWebディレクターとして独立。2006年に株式会社桑原敬事務所を設立し、数多くの企業Webサイトや通販サイトの構築やコンサルティングを手がける。
2006年からレベニューシェアでのWebプロデュースを軸としたビジネスを展開し、これまでコンサルティングを行ったクライアントの中には年商が10倍以上になった実績もある。現在はWeb以外の分野でも、働きかたプロデュースなど幅広い分野で活動を行っている。

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