他社のホームページから学び「成果」につなげる

HPリニューアル
HPリニューアルシナリオ

「学ぶ」ことは「真似る」こと。こういう言葉を聞いたことがあるかもしれません。
ホームページも同じで、他社の良いところを真似することで進化していきます。
ただパクリで終わらせないためのホームページの改善法について、プロのやり方をご紹介したいと思います。

まずは「良いもの」を「真似る」

ホームページ改善のプロである私たちも、まずは「真似ること」からスタートします。ゼロから全く新しいものを生み出す天才は確かにいますが、多くの成功事例に共通するのは、「他の優れた部分を取り入れて進化させている」という点です。ホームページの世界でも、これは同じです。

特にホームページの場合、デザインといった表面的な要素だけでなく、ソースコードまで確認できます。他社がどのように作り込んでいるのか、ある程度“丸裸”にできるのが大きな特徴です。この特性を活かして、競合や異業種の優れたサイトをベンチマークとして活用しましょう。

ビジネスにおいてベンチマークの候補として考えられるのは、以下のようなサイトです。

  • リアルな営業現場で競合する他社サイト

実際の顧客にアプローチしている競合は、同じターゲット層へのアプローチ方法を学ぶ貴重な情報源です。

  • SEOで上位表示されるホームページ

検索エンジン対策に成功しているサイトは、コンテンツや構造、キーワード戦略を学ぶヒントになります。

  • 異業種で成功している有名なサイト

業種が異なっても、自社サービスに通じるアイデアやユーザー体験の工夫が見つかる場合があります。

これらのサイトをブックマークに保存し、定期的に確認する習慣を持つだけでも立派な競合分析になります。月に一度でも目を通すことで、新たな気づきやインスピレーションが得られます。

また、グローバル化している現在では国内だけでなく、海外のトレンドにも目を向けることも大事です。世界ではどのようなデザインやレイアウトが主流なのか、どのようなマーケティング施策が成果を上げているのかを意識することで、視野を広げることができます。

真似ることは、決して「ただの模倣」ではありません。優れたものを学び、それを基に自社らしいアイデアを加えて進化させる。

このプロセスこそが、成果を出すためのホームページ改善の土台になるのです。

意図を見抜いて「進化」させる

注意が必要なのは、デザインをそのまま真似るだけでは、ただの模倣に過ぎないという点です。
大切なのは、コピーするのではなく、独自に「進化」させること。
そのためには、見た目のデザインだけでなく、その背景にある「意図」を読み取ることが求められます。

なぜそのようなデザインや構成になっているのか。他社のホームページが持つ「狙い」を汲み取り、自社の課題解決や強みに合わせて発展させることが成功への近道です。

意図を見抜くためには、自分なりにいくつかの仮説を立ててみることから始めましょう。表面的な要素を観察するだけでも、以下のような仮説が考えられます。

  • この色を使っているのは、どういう印象を与えたいからなのか?
  • スマホ中心のレイアウトは、ターゲット層がモバイルユーザー中心だから?
  • サービス紹介に動画を使っているのは、文章だけでは伝わりにくい内容だから?

さらに深掘りすることで、より具体的な仮説を導き出すことができます。

  • 広告のリンク先がランディングページではないのは、販売色を抑えることで離脱率を下げている?
  • フォームの入力項目が多いのに問い合わせが来ているのは、あえて質の高い見込み顧客を絞り込む戦略?

こうした仮説を立てる際には、自分の視点だけでなく、他部署や異なる立場の人の意見を取り入れることも有効です。

営業やサポートチーム、場合によってはエンドユーザーの声を聞くことで、多様な視点から新たな気づきが得られるはずです。

デザインや構造に隠された「意図」を解き明かし、それをもとに自社らしいアプローチを加えることで、単なる模倣を超えた「進化」となり、成果につながります。

真似るだけで終わらせない「独自性」の作り方

他社のホームページを分析し、意図を読み解くことができたら、次は「独自性」を生み出す段階に進みます。

ただの模倣ではなく、自社の強みを反映させたホームページに進化させることで、他社との差別化が図れるのです。ここで重要になるのが「自社ならではの価値」をどう見せるかという視点です。

例えば、競合他社がシンプルなデザインを採用している場合、あえて暖かみや親しみやすさを強調した色使いやフォントを取り入れることで、異なる印象を与えることができます。

また、他社が重視しているポイントが「価格の安さ」だとすれば、自社の強みである「アフターサポートの充実」や「地域密着性」を目立たせる工夫を加えることが有効です。

このようにストーリー性のあるホームページにすることで、訪問者が自然に自社の価値を理解できるようになります。

継続的な改善が成功の鍵

ホームページの改善は一度やって終わりではありません。

競合他社の状況や市場トレンドは常に変化するため、定期的な見直しと改善が必要です。例えば、Googleアナリティクスやヒートマップツールを活用して、訪問者がどのようにサイトを利用しているかをデータとして収集しましょう。

これをやることにより、最初は他社の真似をしただけかもしれませんが、意図した通りにユーザーが行動しているのかを把握して改善することで、オリジナル以上に進化することができます。

改善のヒントは、分析データを見るだけでなく、顧客からのフィードバックや社内外の意見からも得られますので、その気付きを活かして小さな調整を繰り返すことで、大きな成果につながることも少なくありません。

最終的に、自社のホームページは「他社を真似たもの」ではなく「他社を参考にした上で独自に進化したもの」を目指します。

地道な積み重ねはホームページで成果を出すための基本なんです。

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桑原 敬

この記事を書いた人

桑原 敬(Takashi Kuwahara)

代表/プロデューサー

2003年にフリーランスのWebディレクターとして独立。2006年に株式会社桑原敬事務所を設立し、数多くの企業Webサイトや通販サイトの構築やコンサルティングを手がける。
2006年からレベニューシェアでのWebプロデュースを軸としたビジネスを展開し、これまでコンサルティングを行ったクライアントの中には年商が10倍以上になった実績もある。現在はWeb以外の分野でも、働きかたプロデュースなど幅広い分野で活動を行っている。

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