BtoBホームページでの団塊世代ジュニアターゲット戦略

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団塊ジュニア世代をターゲットにする理由

団塊ジュニア世代とは1971年(昭和46年)から1974年(昭和49年)に生まれた層を指し、いわゆる第二次ベビーブーム世代とも呼ばれる世代です。

私も1973年生まれなのでその中のひとりです。

団塊ジュニア世代は人口ピラミッドの中でも大きな人口を占め、さまざまな社会的・経済的な役割を担っている層でもあります。

BtoB企業内でも責任あるポジションにつく年代であり、役職で言えば課長や部長などの役職についている人も多いかと思います。

このような役職者にアプローチできれば商談がスムーズに進むケースもありますので、BtoB向けホームページのペルソナとしては最重要ユーザーです。

ただし、団塊ジュニア世代であれば、誰でもいいというわけではありません。

理想としては、自社のビジネス課題をある程度把握していて、それを解決するためのソリューションを自ら積極的に情報収集しているような人がベストです。いわゆるできるビジネスパーソンのようなイメージです。

団塊ジュニア世代はデジタルネイティブではありませんが、20代の頃に会社にパソコンが導入されたり、Windows95ブームなどでインターネットにも触れている世代ですので、60代の経営者層とは違い、ネットを使った情報収集にも抵抗はありません。

またプライベートも含め、日常的に様々なホームページを見慣れてますので、そのホームページの情報が正しいのか信頼できるのかを自分の目で判断することができます。

団塊ジュニア世代と相性が良いBtoBホームページ

団塊ジュニア世代ぐらいの年齢になると、企業規模にもよりますが、営業の最前線ではなくいわゆる中間管理職という人が多いと思います。

このような中間管理職の関心事としては、社内に対するマネージメントやシステム化などの課題に関心が高いと思われますので、そのようなソリューションを提供する企業にとっては、団塊ジュニア世代向けのWebマーケティングを行うことである程度のリード獲得が期待できます。

例えば、以下のようなソリューションが考えられます。

エンタープライズリソースプランニング(ERP)システム

統合されたERPシステムを使用して会計、人事、生産、調達などのさまざまな業務プロセスを管理するソリューションで、そのデータの一元化とビジネスプロセスの効率化の支援が必要とされます。

ヒューマンリソースマネジメント(HRM)ソフトウェア

人事管理に専用のソフトウェアを使用している場合、人事情報の管理、採用プロセスの最適化、トレーニング、給与管理などのニーズがあります。

カスタマーリレーションシップマネジメント(CRM)ソフトウェア

お客様との関係を強化し、販売プロセスを最適化するためのCRMソフトウェアです。

プロジェクトマネジメントソフトウェア

大規模プロジェクトを管理するためにプロジェクトマネジメントソフトウェア。タスク管理、進捗監視、リソース割り当ての機能を提供。

コラボレーションツール

チームコラボレーションとコミュニケーションをサポートするための、チームチャット、ビデオ会議、ドキュメント共有ツールなどのソフトウェア。

ビッグデータおよびビジネスインテリジェンス(BI)ツール

データ分析と意思決定支援のために、ビッグデータとBIツールを使用してデータの視覚化と解析。

ざっと思いついただけでもこのようなソリューションがありますので、ソフトウェアやツール化されていない、いわば人的なBtoBサービスも含めれば、多くの会社に可能性はあります。

団塊ジュニア世代のWeb集客方法について

団塊ジュニア世代をターゲットとしたBtoBホームページで成果を出すためには、まずはその人や会社のニーズと関心事を考慮した上でWebマーケティング戦略を考えることが大切です。

まずは想定するペルソナを軸に、考えられる課題や関心事を洗い出し、その問題が解決されるまでのストーリーを描きましょう。

ある程度、課題や関心事が明確になったら、どうやってそのペルソナに御社を知ってもらうかを考えます。

例えば、団塊ジュニア世代へ効率的にリーチする手法として、以下のような方法があります。

コンテンツマーケティング

団塊ジュニア世代のターゲット層が必要とする情報を探す際に、Googleなどの検索エンジンから探しやすいように、SEO(検索エンジン最適化)を行いましょう。

メールマーケティング

ニュースレターやメールマーケティングを活用して、ターゲット層に定期的に有益な情報を提供していきましょう。展示会に出展した際などにニュースレターを配信できるようにターゲットをリスト化しておく必要もあります。

ソーシャルメディア

FacebookやLinkedInなどのビジネス向けソーシャルメディアプラットフォームを活用して、プロフェッショナルネットワークとのコミュニケーションを強化しましょう。

イベント

ウェビナーなどオンラインのイベントも有効ですが、ビジネスパーソンはリアルの展示会などでの情報収集も好む傾向があります。展示会への出展はコストはかかりますが今でも有効なプロモーション手法のひとつです。

その他

タクシー広告でCMを流し、商品名や社名などで検索してもらってホームページへ誘導する手法も有効です。

また、そもそもネットで情報収集されていないニッチなニーズのソリューションの場合は、テレアポやFAXDMなどアナログなプッシュ営業のほうが成果が出る場合もあります。

60代の経営者層であれば、日経新聞など信頼できるメディアなども有効でしたが、団塊世代ジュニアは紙媒体よりWeb系メディアのほうが相性が良いと思われます。

団塊ジュニア世代向けコンテンツ戦略

ホームページのコンテンツ戦略を考える際に注意しておきたいこととして、団塊ジュニア世代は、その業界内ではプロフェッショナルである可能性が高いため、 情報の質と信頼性の部分が重要となります。

団塊ジュニア世代の信頼感を高めるために必要なコンテンツとして

専門知識系コンテンツ

ホームページ上で業界トレンド、専門的な知識、ビジネスソリューションに関する情報を定期的に発信することで、そのジャンルの専門家としてのポジションを確率しましょう。

ホワイトペーパー

ホームページには掲載しにくい実際の経費削減事例などをホワイトペーパーとして資料でダウンロードしてもらいましょう。メールアドレスなど最低限の情報を取得しインサイドセールスを行っていきましょう。

事例コンテンツ

導入事例や導入インタビューは必ず見られますので、ターゲットとする企業規模と同程度の会社や業種との取引実績を中心に掲載することで興味を持っていただくきっかけになります。

実はデザインも信頼感ををあげるための重要なポイントです

BtoBホームページは、デザイン < 情報 であることは間違いありません。

しかし、あまりにもクオリティが低いホームページからは安心して問い合わせができないので、コンバージョン率が低くなる傾向があります。

デザインの役割として、会社の信頼感を伝え、安心して問い合わせしていただくことでもあるのです。

また、団塊ジュニア世代のビジネスパーソンはスマホなどモバイル端末で情報収集しているケースも増えてきてますので、レシポンシブなどモバイルフレンドリーなデザインにすることも大事です。

若いデザイナーは小さな文字を好みますので、団塊ジュニア世代は老眼で読みにくい場合もあります。(笑)

このあたりの感覚として、ターゲットである団塊世代ジュニアに近い年代のデザイナーに依頼したほうが、大きな失敗が少ないようにも感じます。

必ず成果を測定し改善していくためのKPI設定を行い、PDCAを回していきましょう。定期的にマーケティングデータを分析して、戦略の評価と改善を行うことで、成果は必ず出るようになります。

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桑原 敬

この記事を書いた人

桑原 敬(Takashi Kuwahara)

代表/プロデューサー

2003年にフリーランスのWebディレクターとして独立。2006年に株式会社桑原敬事務所を設立し、数多くの企業Webサイトや通販サイトの構築やコンサルティングを手がける。
2006年からレベニューシェアでのWebプロデュースを軸としたビジネスを展開し、これまでコンサルティングを行ったクライアントの中には年商が10倍以上になった実績もある。現在はWeb以外の分野でも、働きかたプロデュースなど幅広い分野で活動を行っている。

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