ホームページのリニューアルを行う時にデザインの見直しだけでなく、中身であるコンテンツも見直さなければ成果は出ません。そこで、どのようなコンテンツが成果を出すために必要なのかを整理したいと思います。
そもそもコンテンツはなぜ必要なのか
最近、「コンテンツSEO」や「コンテンツマーケティング」など、やたらとコンテンツという言葉を聞きます。
コンテンツというのは、ページの内容である文章や画像・動画のような情報のことで、ちゃんと見る人に伝わることがコンテンツの本来の価値です。
なので、集客やコンバージョン率アップなどホームページリニューアルで成果を出すためにはコンテンツが大事だということは言うまでもありませんが、やみくもに質が低いページを増やしても成果は出ません。
検索エンジンが賢くなかった時代は単にページ数が多いホームページを評価してくれていた時もありましたが、現在ではコンテンツの質までちゃんと把握した上で検索順位の評価に反映されています。
実際のユーザーは、このホームページはページ数が多いから信用できるとは思わず、自分の目でひとつひとつのページを見ていく中で、「このホームページは信用できそうだ」と判断していますので、検索エンジンも人間と同じような考えで判断しているということになります。
検索エンジンを騙すためにいくらページ数を増やしても、実際のユーザーが見た時にはスパムだとバレますので、検索エンジンを騙すことに必死になっても意味がないと言うことです。
成果を出すための3つのコンテンツの種類
実際にどのような種類のコンテンツを増やせば良いのか説明したいと思います。
ホームページに必要なコンテンツの種類としては大きく3つあると考えています。
- 1. アウェアネス(認知)コンテンツ
- 2.ナーチャリング(育成)コンテンツ
- 3.クロージング(成約)コンテンツ
この3つです。
いくら、いいホームページであっても見る人がいないと成果は出ません。多くの人に見てもらっても、行動につながらなければ意味がありません。
そのためにはホームページで成果を出すためのコンテンツが必要です。
実際、リニューアルする時に、これらのコンテンツをバランスよく配置することで成果が出やすくなります。
現在、アクセス数が少ない場合は、認知を広げるためのアウェアネスコンテンツのページを多く増やしましょう。そこそこアクセス数は多いのに、実際の問い合わせにはつながっていない場合は、ナーチャリングコンテンツからクロージングコンテンツへの流れを整理したり、クロージングコンテンツを見直すことで成果が出やすくなります。
実際はアウェアネスとナーチャリングを兼ねている場合もありますし、ナーチャリングとクロージングを兼ねてる場合もありますので、厳密に管理するというより、何も考えずにただページを増やすのではなく、コンテンツの目的や種類を意識した上でバランスを考えることが大事だと言うことです。
それぞれのコンテンツについては次で詳しく説明いたします。
まずは知ってもらうためのアウェアネスコンテンツ
アウェアネスとは認知という意味です。主にマーケティングの分野で使用される用語で、私たちは集客用コンテンツと言い換えることもあります。
アウェアネスコンテンツは、ユーザーに自社の商品やサービスの認知を高めることを目的としたコンテンツです。
Googleなどの検索エンジンで上位表示することを目的としたSEO用のブログ記事を指すこともありますし、ホームページではないですがYoutubeの動画コンテンツ、ソーシャルメディアの投稿もアウェアネスコンテンツになります。
ナーチャリングコンテンツで見込み顧客に育てる
ナーチャリングとは育成という意味で、潜在顧客の興味を高めることを目的としたコンテンツです。
アウェアネスコンテンツで訪問したユーザーに自社により興味を持っていただくためには、信頼を築き、関係を深めることが大事です。
アウェアネスコンテンツはある程度、検索数が多いキーワードなどからイメージして作りやすいのですが、ナーチャリングコンテンツは人の行動がベースとなりますので、ひとりひとりのユーザー行動に合わせて、情報提供しなければいけません。
そこで、ナーチャリングコンテンツを考える時に必要となるのがカスタマージャーニーマップです。カスタマージャーニーマップで顧客のニーズごとに必要とされる情報をまずは整理しましょう。
例えば、食品であれば、ユーザーが気になるのは素材なのか、製造工程なのか、栄養成分なのか、人それぞれで興味が違いますので、自分たちの強みや既存顧客の声などから、自分たちが勝てるパターンで、ユーザーをナーチャリング(育成)できるコンテンツを増やしていきましょう。
コンバージョンへと導くクロージングコンテンツ
クロージングコンテンツは、見込み客が最終的な購買決定や問い合わせを行う時に背中を押してくれるコンテンツです。購入や問い合わせを決断しやすくするための具体的な情報や説得力のある文章などが当てはまります。
具体的なクロージングコンテンツの例としては、ECサイトの場合は割引や特別オファーの情報、購入手続きの案内、顧客の疑問や懸念に対する回答、顧客の決断を後押しする成功事例やお客様の声などが挙げられます。BtoBでは、問い合わせフォームのページに動画を入れたりすることもあります。
仮説で考えるだけでなく、コンバージョン直前のページでよく読まれている部分を実際のヒートマップデータで確認して、「そうかこれが背中を押してくれてるんだ」と把握することも大事です。
クロージングコンテンツは、成果につながるかつながらないかが決まるデリケートなコンテンツですので、どのタイミングでどのような情報を出すべきか緻密な設計を行わないと逆にコンバージョン率が下がる場合もあります。
ホームページ改善の経験値が高い人が設計しないとうまく行きませんので、私たちのようなHP改善のプロにご相談ください!