最近の婚活はAIでのマッチングアプリでの出会いが主流ですが、人が責任をもってサポートしてくれる結婚相談所は根強い人気があります。また、成立したときに費用が発生する成功報酬型の結婚相談所に興味を持つ人も多いと思います。
そこで今回はそのような成功報酬型の結婚相談所のWebマーケティング戦略について少し考えてみたいと思います。
成功報酬型の結婚相談所とは
結婚相談所は全国にどれぐらいあると思いますか?
目安として、日本最大級の結婚相談所ネットワークであるIBJに加盟する結婚相談所は4,211社あるそうです。(※2024年4月現在)
その中には全国展開している大規模な会社から地元密着型のところまで様々な結婚相談所があります。
ほとんどの「一般的」な結婚相談所の料金システムは入会費や登録料といった初期費用と、さらに毎月の月会費がかかります。
どれぐらいの期間で理想の相手に出会えるかにもよりますが、月々のランニングコストだけでもかなりの費用になりますね。
一方「成功報酬型」の結婚相談所の場合は、若干の初期費用がかかるケースもありますが、ほとんどが結婚が成立したときに支払う「成婚料」となります。
初期費用や月会費のコストがかからない分、成婚料で回収するようなビジネスモデルです。
ただ、一般的な結婚相談所でも初期費用や月会費とは別に、成婚後に「成婚料」がかかることも多いそうです。
成功報酬型の結婚相談所のWebマーケティング
成功報酬型の結婚相談所はどのような戦略でネット集客を行えばいいか少し考えてみます。
まず、初期費用とランニングコストがかからない「成功報酬型」という点において、会員登録のハードルが低めだと思われます。
結婚相談所の仕入れである会員数を増やしやすいということは、マッチングできる確率も高まりますので、それが成婚につながるという良いスパイラルとなります。
なので、まずは会員数を増やすためのマーケティングに取り組むというのが王道です。
会員獲得用のLPとしては、成功報酬型ならではのメリットを訴求して、まずは登録率を高めましょう。
ただ、利益が出るポイントとしては「成婚料」ですので、会員数だけをKPIにするのではなく、成婚率もKPIとして重要な数字となります。
成婚率がある程度見えてくれば、会員登録の限界CPAも決まりますので、リスティング広告など広告を使って積極的に攻めやすくなります。
ただ、一般的な大手の結婚相談所と成功報酬型というUSPで戦っても、ユーザーの目的である結婚までたどり着けないと意味がありませんので、登録していただいた人同士のマッチング精度をあげることが不可欠です。会員属性や成婚率などのデータを公開して信用を得ることも必要です。
また、マッチングシステムとして、年代による絞り込みだけではなく、趣味などの価値観を軸としたマッチング精度をあげる取り組みに力を入れるのは有効だと思われます。
例えば、ペット好きな人同士のマッチングであれば、犬や猫のようなメジャーなジャンルだけでなく、うさぎや爬虫類などニッチなジャンルでのマッチングもできるようにすると面白いですね。
また、すべてをネットで完結することはできませんので、中小ならではのフットワークの軽さを生かしたリアルでのイベント開催で差別化することも弱者の戦略としては必要です。
このあたりの生々しいコンテンツには自然と人間味が出ますので、どんどんホームページにコンテンツを増やしていくことで、興味を持つ人のアクセスも増えていきます。
結婚相談所×成功報酬×ニッチという組み合わせでの勝ちパターンを見つけて、そのジャンルでのマッチングにおいてはNo1というポジションを確立して、その軸で集客していければWebマーケティングとしては成功だと思われます。