製造業のホームページこそ多言語化すべき理由

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少し前までは製造業の会社にはホームページがないところも多かったのですが、最近はインターネットを使った新規開拓に力を入れる会社も増えてきました。
しかし、多言語化に対応したホームページを持っている会社はまだまだ少ないと思います。

今回は製造業のホームページも多言語化したほうがいい理由についてご紹介いたします。

なぜ製造業のホームページは多言語化すべきなのか

ホームページの多言語化と聞くと、海外展開している大企業がやるものだと思いがちですが、私は中小企業のホームページこそ、多言語化すべきだと考えています。

なぜなら、現在は下請けの仕事が中心の会社であっても、海外企業から見たらとても魅力的な商品や技術をお持ちになっていて、それを必死に探している企業があるかもしれないからです。

特に環境問題や食糧不足に関する技術や商品を持っている会社であれば、東南アジアやアフリカなど今後、経済発展している国から必要とされている可能性が高いと思います。

このようにニーズはあるのに、多言語ホームページがないということは、海外から情報収集している方にとって、御社は存在してないのと同じです。大きなビジネスチャンスの機会損失をしている状態です。

大企業であれば、商社などを通じて海外の見込み顧客にアプローチしたり、海外の展示会に出展して直接セールスすることができますが、中小企業はコストの問題で難しいと思います。

そこで、コストをあまりかけずにできる海外展開の手段として、ホームページを多言語化することから始めてみてはいかがでしょうか?

すぐに海外企業からの問い合わせにつながらなくとも、多言語化されたホームページがあることで元請け企業の評価や社内の意識が変わる可能性もあります。

採用の面でも、求職者のイメージが良くなったり、外国人労働者の採用につながったりプラスの要素はたくさんあります。

 競合他社のホームページがまだ多言語化されていないのであれば、先行者メリットもありますし、少しでも可能性があるのであれば、まずはチャレンジすることが大事だと思います。

多言語ホームページはどうやって作ればいいのか

ホームページを多言語化する前に、ターゲットとする国を決め、その国で御社の商品のニーズがありそうか、輸入規制に問題はないかなど事前確認を行いましょう。

その上で、アジアなのかヨーロッパなのかアフリカなのかターゲットエリアを決め、国ごとに使用されている言語を調べてください。

最低限、英語のホームページがあれば、全世界である程度通じますので英語化は必ず行うとして、それにプラスして優先順位が高い国の言語も対応していたほうがいいと思います。

その国の母国語に対応したホームページがあるだけで「この会社はウチの国でもビジネスしているんだな」と思っていただき印象が変わります。

対応する言語が決まったら、どうやってホームページを多言語化するかについて考えてみましょう。

ホームページを多言語化する方法として、言語ごとにホームページを作るやり方と、自動翻訳ツールを導入して既存の日本語ホームページを多言語化させる2つの方法があります。

言語ごとにホームページを作るやり方だと、言語ごとに翻訳とサイト構築が必要ですのでかなりの時間とコストがかかります。ただし、国ごとに価格が違ったり、販売する商品が違うなどの場合は言語ごとにホームページを用意したほうが管理はしやすくなります。

もしそうでない場合は、自動翻訳ツールを使って多言語化を行えば、既存のホームページも活かせますし、サイト構築の手間もそこまでかかりません。

海外向けWebマーケティングは成果が出るまで気長に待つ必要があるため、最初は費用をあまりかけずに 既存の会社紹介のホームページを自動翻訳ツールを使って多言語化することから始める方法でいいのではないかと思います。

初期投資のリスクは低くスタートして、もし結果が出始め本格的に海外展開を行うようになった時に言語ごとの多言語ホームページを検討する流れがベストだと考えます。

海外へもリスティング広告を使って集客できる

無事、御社のホームページも多言語化できたとしましょう。
でも、それで満足していたらダメです。

最終的な目標としては、海外からの問い合わせを増やし、少しでも売上に貢献することだからです。
また、将来的には現地に工場を持ちグローバル展開するきっかけを作るなど、夢が広がるプロジェクトになる可能性もあります。

そのシナリオを現実のものにするため、Web集客にもチャレンジしてみましょう。

SEOだとどうしても結果が出るまで時間がかかりますので、まずはリスティング広告を使って集客する方法がいいと思います。

海外への展示会出展や現地でのセールスと比較して、1クリックいくらで出稿できるリスティング広告は、テストマーケティングに最適です。

まずは、試しに半年やってみるなど期限を切ってチャレンジするのでいいと思います。

始め方としては、まずは現地で使われている主要な検索エンジンがGoogleなのかbingなのかシェアを把握しましょう。手間の関係で最初はどちらかひとつを試すのでいいと思います。

Google広告やbing広告では、地域や言語を指定した配信ができますので、言語ごとにアクセス解析をしながら配信する国ごとに予算を調整することもできます。

Google広告の地域設定画面
bing広告の地域設定画面

広告文のキャッチコピーはネイティブの人に考えてもらえればベストですが、周りにいない場合は自動翻訳を使って作りましょう。

もし、リスティング広告での集客がうまくいき、少しずつ問い合わせが入るようになった場合は、予算をとってその言語でランディングページや多言語ホームページを作って積極的に広告を行っていいと思います。

縮小していく国内の市場にとらわれずにどんどん世界に商圏を広げていけるのも、Webマーケティングのメリットです。

そのためにも、まずは小さくていいので、海外へのWebマーケティングにチャレンジしてみましょう。

もし海外から問い合わせがきたらどう対応するのか

やる前から、「英語で問い合わせがきたらどうしよう」と不安になる人もおられますが、メールであればGoogle翻訳などを使ってある程度、対応できます。

または、ChatGTPに頼んで書いてもらってもいいでしょう。

ChatGTPのプロンプト例

#命令書:

以下の条件に従って、文章を英語で翻訳してください。

#条件:

・ビジネスシーンで伝わるようなフォーマルな文面

#翻訳する文章:

お問い合わせありがとうございます。

株式会社Aカンパニーの桑原と申します。

お問い合わせいただきました商品Bの仕様と納期についてですが、

サイズ:2000mm×5000mm

重量:20kg

納期:1ヶ月

となっております。

不明な点はご確認ください。

よろしくお願いいたします。

オンラインでの商談でも、Zoomでは翻訳字幕を表示させることもできますし、言語の壁は思ったほど高くありません。

もちろん、直接その国の言語で話せたらベストですが、ビジネスシーンでもカタコトでも意外と伝わりますので、やる前から恐れずに海外展開へチャレンジしてみましょう。

大事なのは事業や商品に対する熱意だからです。

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桑原 敬

この記事を書いた人

桑原 敬(Takashi Kuwahara)

代表/プロデューサー

2003年にフリーランスのWebディレクターとして独立。2006年に株式会社桑原敬事務所を設立し、数多くの企業Webサイトや通販サイトの構築やコンサルティングを手がける。
2006年からレベニューシェアでのWebプロデュースを軸としたビジネスを展開し、これまでコンサルティングを行ったクライアントの中には年商が10倍以上になった実績もある。現在はWeb以外の分野でも、働きかたプロデュースなど幅広い分野で活動を行っている。

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