GA4のエンゲージメントを改善すると成果が出る

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Webマーケティングシナリオ

ホームページのアクセス数を把握するための解析ツールとしてGoogle Analyticsを使っている人も多いと思います。

今回はGA4(Google Analytics 4)で使われている「エンゲージメント」という指標とは何なのか、ホームページで成果を上げるためにどう使えばいいのかご紹介いたします。

エンゲージメントとは何なのか

「エンゲージメント(engagement)」を直訳すると、「婚約する」「約束する」「誓約する」などの意味のようです。

「エンゲージメント」はビジネス用語としてもよく使われますが、例えば、従業員が会社の理念やビジョンに共感してもっと貢献したい!と思っているような状態をエンゲージメントの高い状態として使います。

そう考えると、ホームページでエンゲージメントが高い状態というのは、アクセスして来た人がどれだけ興味を持ってホームページを見ている状態なのかと理解することが出来ます。

GA4におけるエンゲージメントというのは、ホームページを見ている人がどれだけ興味を持ってくれてるかを把握するための指標になります。

興味を持ってホームページを見てくれる人は、1ページだけでなく数ページ見るでしょうし、一瞬見て帰るのではなくしっかり読んでくれるはずです。

このように本当に興味を持ってホームページを見てくれてるかを把握するための指数として登場したのがGA4のエンゲージメントということになります。

エンゲージは滞在時間やコンバージョンでわかる

では、Googleは何をもって「この人はエンゲージしてる!」と判断してるんでしょうか?

Googleのヘルプによると、次のいずれかに該当した場合が「エンゲージのあったセッション」であると説明されています。

  • セッション(ホームページ閲覧)が10秒以上継続した
  • 1 件以上のコンバージョンイベントが発生している
  • ページビューが2回以上あった

滞在時間やコンバージョンなどから「エンゲージのあったセッション」と判断しているようです。

なのでレポートでよく出てくる「エンゲージメント率」というのは、エンゲージメントがあったセッションの割合になります。これは以下の計算式で出すことできます。

・エンゲージメントのあったセッション数/総セッション数 × 100

例えば、エンゲージメント率が50%であった場合、ホームページへ訪れたユーザーの半数が興味を持って閲覧していることになります。

普通に運営されているホームページであれば、エンゲージメント率は60~70%が多いような気がしますので、自社のホームページの状態を把握するために使います。

また、「平均エンゲージメント時間」というのは、ユーザーがホームページを実際に使っていた時間の合計を表します。

以前のUA(ユニバーサル アナリティクス)の「滞在時間」とは少し違っていて、GA4ではホームページを実際に見られていた時間になります。

例えば、別のタブで他のホームページを見ている時は、ページ自体はタブに残ったままですが実際は見られていませんので「エンゲージメント時間」にはカウントされません。

エンゲージメントを改善すれば成果は出る

では、本題のエンゲージメントを改善して成果を出すための方法についてです。

これまでのUAでは「コンバージョン数」「コンバージョン率」以外であれば、「セッション数」「滞在時間」「直帰率」あたりの数字を見て、アクセス数が増えた!減った!と一喜一憂していたと思います。

それがGA4では「エンゲージメント」という見ている人の質がわかることになったことで、本当に興味を持ってホームページを見てくれている人がどこから来ていて、どのページを見ているのかまで把握できるようになりました。

以下に私たちが定期的に見ているレポートを紹介してますが、本気でホームページで成果を出したいと思っている人であれば、毎週何曜日と決めて、前年の同じ期間で比較して見てください。たまに見るぐらいだと変化に気づきませんので。

トラフィック獲得

どこから、どれぐらいのユーザーが訪問していて、その質はどうなのかを把握できます。

「集客> トラフィック獲得」 のレポートを開いて、「セッションの参照元/メディア」ごとの「コンバージョン数やCVR」、セッションの前年からの伸びやエンゲージメント率やエンゲージメント時間がどう変わっているのかをじっくりと見ていきます。

ユーザーやセッションは増えてるのに、コンバージョン率やエンゲージメント率が明らかに悪くなっている場合は、自己満足的な集客になっている可能性があります。そもそも自社と合わないユーザーを集客してしまってないか確認してください。

例えば、参照元/メディアがGoogleであればSearch Consoleを見てみて、どのような検索クエリからのアクセスが去年と比べて増えているのか、どのページがヒットしているのかを確認します。

エンゲージメントを向上させるには、検索キーワードからユーザーの検索意図をしっかりと理解して、そのユーザーのニーズに答えられるように検索キーワードと関連性の高いページに見直す必要があります。

これだけでエンゲージメント率はだいぶ改善されるはずです。

ランディングページ

次に「エンゲージメント> ランディング ページ」のレポートを見て、「セッション」が多いページから「コンバージョン数やCVR」、エンゲージメント率やエンゲージメント時間を見ていきます。

例えば、セッション数は多いのにCVRやエンゲージメント率が低いページは「このページは自分が求めている情報ではない」と判断され、直帰率が高くなってしまっている可能性があります。

これは非常にもったいないので、セッション数が多いページから、ユーザーはなぜこのページを訪問しているのか仮説を立て、改善を行っていきましょう。

簡単にできるのは、最初に表示されるファーストビューの見直しです。

Youtubeのアイキャッチ画像ではないですが、そのページで伝えたい内容を魅力的にコンパクトにまとめた画像を追加するだけでもエンゲージメント率は変わります。

2週間ぐらい様子を見て、改善前と後でエンゲージメント時間などが伸びていれば、改善できたと判断していいでしょう。

Google Analyticsのような解析ツールはただ眺めてるだけでは何も変わりません。

なにか気づきを得て、それを地道に改善していくことで、必ず問い合わせが増えたり成果は出るようになりますよ。

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桑原 敬

この記事を書いた人

桑原 敬(Takashi Kuwahara)

代表/プロデューサー

2003年にフリーランスのWebディレクターとして独立。2006年に株式会社桑原敬事務所を設立し、数多くの企業Webサイトや通販サイトの構築やコンサルティングを手がける。
2006年からレベニューシェアでのWebプロデュースを軸としたビジネスを展開し、これまでコンサルティングを行ったクライアントの中には年商が10倍以上になった実績もある。現在はWeb以外の分野でも、働きかたプロデュースなど幅広い分野で活動を行っている。

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