オーダーメイド業のホームページは成果が出やすい?

Webマーケティング
Webマーケティングシナリオ

オーダーメイドの商品は洋服やジュエリーなど身近なものからサプライズ系サービスまで幅広くあります。
オーダーメイドの場合、既製品と比較してオリジナル性を出しやすく価格勝負にもなりにくいのでWebマーケティングで成果を出しやすい業種でもあります。
今回はオーダーメイド業のホームページで成果を出すための戦略について少しご紹介します。

オーダーメイド業のWebマーケティング戦略

オーダーメイド業のホームページで成果が出やすい理由としては、お客様のほうから探して見つけてくれることが大きいです

既製品であれば、実際に近くの店舗で見たり、型番検索して安いところから買う人が多いと思いますが、オーダーメイドであれば、インターネットで情報収集しながら探していくことになります。

ネットがなかった時代、オーダーメイドの新規顧客を増やすためには口コミでの紹介で増やしていくしかなかったと思いますが、現在はインターネットを通じて、見込み顧客が自ら探してくれてます。

そう考えるとオーダーメイド業のWebマーケティング戦略としては、軸となる「メインキーワード+オーダー」で検索エンジンの上位に表示させることが最初の目標となります。

メインキーワードが「注文住宅」のような超ビッグキーワードでない限り、そこまで競合は多くないと思われますので、場合によってはメインキーワードだけでも上位3位以内は狙える場合もあります。

もしそのようなポジションが狙えるのであれば、既製品を探しているお客様にもオーダーメイドを提案できるようになり、お互いにメリットが生まれます。
実際、このようにお客様に喜ばれるホームページをGoogleは高く評価してくれますので、上位に表示できます。

基本的なSEO対策としては、これまでの製作実績を掲載してページ数を増やしていくコンテンツSEOがベースとなります。
これまでの製作実績があまりない場合は、ブログなどでいいですので、デザイナーがラフデザインで提案したい商品やコンセプトを掲載してデザインや知識の引き出しの多さやセンスをアピールしましょう。
同時にSNSでも発信していけばアクセスはだんだん増えていきます。

また、ホームページでアピールするのは設備や製造技術などハード面になりがちですが、それよりお客様に伝えたほうがいいのは、ヒアリング力など職人の強みを伝えたほうが見る人には響きます。
なぜなら、お客様はちゃんと自分の理想をカタチに出来るのかが一番不安ですので、それをちゃんと理解できる人がいることで信頼感が生まれるからです。
ハード面よりソフト面のほうが他社との差別化もできやすいというメリットもあります。

集客に関してはSEOを行うと同時にリスティング広告も使って集客することもおすすめします。
なぜなら、自分たちが考える検索キーワードとお客様が考えるキーワードは少し違うケースが多いからです。そこでリスティング広告を使って部分一致でキーワードを広げて表示させることで、自分たちでは思いつかない検索キーワードから問い合わせにつながることもあるからです。

せっかくオーダーメイドでオンリーワンの商品を提供できる体制があるので、最終的には、ネットを通じてブランディングを行い、熱心なファンを増やしていくことを目標としましょう。

事業を多角化したい場合は、製作だけでなく、自分で洋服やアクセサリーを作りたい人向けにスクール事業を行っても面白いと思います。

続きましてオーダーメイドの業種別の戦略を少しご紹介いたします。

ファッションのオーダーメイド

ファッション関連のオーダーメイドは昔から人気があるジャンルです。

洋服だけでなく、靴やベルトなどのアクセサリーまで含めると幅広いジャンルがあり、男性向けであればオーダースーツや、最近ではペット向けにペットウェアのオーダーメイドもあるようです。

オリジナルデザインで洋服やアクセサリーを作りたいと考えている人は「洋服 オーダーメイド」「オーダースーツ」などで検索しながらセンスが合うデザイナーやファクトリーを探していると思われます。

その時にお客様が見たいのは、これまでの実績やサンプルの写真です。写真と一緒にオーダーの費用感がわかればさらに安心ですね。
料金表がない場合は、実際の事例からデザインや素材ごとなどの大体の費用感がわかるようにしましょう。

ファッション=理想の自分の実現ですので、プライスレスとまではいきませんが、理想に近いのであれば高額なオーダーも可能かと思います。気に入っていただきリピートオーダーにつなげたいところです。

ジュエリーのオーダーメイド

ジュエリーブランドはたくさんありますが、お客様の要望に合わせてオリジナルのデザインを提案できるジュエリーデザイナーのニーズは根強いものがあります。

ジュエリーは高額な商品ですので、デザイナーの人柄やお客様の評価、手書きでのお礼のお手紙や、お客様の笑顔の写真をできるだけホームページに掲載して安心感を伝えたいものです。

サービスとしてお客様の要望に合わせてオーダーメイド製作する以外にも、自分たちが得意なテーマに特化してブランド展開を行っても面白いと思います。
例えば、一般的なオーダーメイドジュエリーを作っていた会社が、ペットに特化したジュエリーブランドを立ち上げたケースはニッチなニーズに特化していて面白いと思いました。

また、ベビーリングのオーダーメイドジュエリーショップの場合は、新生児が減っている日本だけでなく多言語ホームページで海外展開を行ったほうが売上は増やしやすいです。

インテリアのオーダーメイド

家具などのインテリアをオーダーメイドで作製するファクトリーメーカーは増えています。
お客様のライフスタイルやご要望を聞いて、デザインする家具やリノベーションなどのニーズは今後も増えていくと思われます。

このような商品は細かい部分にこだわろうと思えば金具やタイルなど細かくオーダーもできると思いますので、比較的高額になってしまいます。そこでセミカスタマイズをコストをおさえて作製できるラインナップを提案しても面白そうです。

インテリアをスケールアップさせたのがフルオーダーの注文住宅です。
外観デザインや間取り、エクステリア、インテリア、キッチンやお風呂、トイレなど、あらゆる面で依頼主のこだわりを反映することができる高額オーダーメイドといえます。
そのような注文住宅は主に富裕層をターゲットとした展開となりますので、富裕層の見込み顧客を増やすためのWebマーケティング戦略についてはまたの機会にご説明いたします。

自動車やバイクのオーダーメイド

お客様の要望に合わせて自動車やバイクをカスタマイズするショップもオーダーメイドにあたります。ワンオフでのオリジナルパーツ作成からカラーリングまで、世界に1台の愛車をオーナーのために作り上げるからです。

このようなカスタムカーのニーズとしては実用性ではなく、あくまで趣味の世界ですのでユーザーの方もこだわりが強い方が多いものです。
お客様以上にマニアックなショップだと伝えるためにも、ホームページのデザインやコンテンツに工夫をしてまずは興味を持ってもらいましょう。

一握りのニッチなニーズに刺されば商売として成り立つ可能性もあり、私の知り合いの方で80年代の国産2ストの旧車をフルレストアするサービスを提供しているバイク屋さんがありますが、海外からの日本車マニアからも問い合わせがあるそうです。

健康・美容商品のオーダーメイド

健康食品や美容関連のオーダーメイド商品が今後一番伸びそうな分野です

健康状態や肌質などに合わせて、オーダーメイドで健康食品やサプリメント、スキンケア製品を調合してオンラインで提供するECサイトが今後増えていくと思われます。

理由としては比較的余裕があるシニア層が普通にインターネットを使って買い物を行うようになっており、情報収集スキルもあがってきてます。
スマホを使われる方が多いのでシニアが使いやすいユーザビリティを意識する必要があります。

また、信頼感を得るためにも、ビデオ通話でのカウンセリングサービスや、スマートウォッチを通じてのデータ解析など、ECサイトで完結しないプラスαの付加価値で差別化しましょう。

サービスのオーダーメイドサイト

オーダーメイドといえば、カタチがあるモノを思い浮かべがちですが、様々なサービスもオーダーメイドで提供されてます。

オーダーメイドで検索した時に関連キーワードで「プレゼント オーダーメイド」と表示されていますが、これは検索ニーズが多いことを意味します。

プレゼントのオーダーメイドとしてはジュエリーのようなモノだけでなく、サプライズ系のサービスや旅行などの体験サービスも数多くあります。カタチがないもののほうが印象としては残りやすいのでプレゼントとしては向いているのかもしれません。

そう考えると、今ある既存のサービスにプラスαしてオーダーメイド対応することで、レッドオーシャンではなくブルーオーシャンの市場が見つかります。

何か新たな市場を切り開きたい方は、アイデア次第でオーダーメイド市場で新しい収益を生み出すことが出来るかもしれません。

新しいオーダーメイドサービスにどんどんチャレンジしましょう!

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桑原 敬

この記事を書いた人

桑原 敬(Takashi Kuwahara)

代表/プロデューサー

2003年にフリーランスのWebディレクターとして独立。2006年に株式会社桑原敬事務所を設立し、数多くの企業Webサイトや通販サイトの構築やコンサルティングを手がける。
2006年からレベニューシェアでのWebプロデュースを軸としたビジネスを展開し、これまでコンサルティングを行ったクライアントの中には年商が10倍以上になった実績もある。現在はWeb以外の分野でも、働きかたプロデュースなど幅広い分野で活動を行っている。

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