コンテンツマーケティングを自社ホームページで1年間実践してみてわかったこと

Webマーケティング
Webマーケティングシナリオ

私の仕事はコンサルですので、どちらかといえばクライアントへの指導やディレクションが中心です。
自らが手を動かしてホームページを更新すること自体は少ないのですが、今回、自社ホームページをリニューアルしたタイミングでコンテンツマーケティングに自らが取り組んでみました。
自分でやってみたからこそわかったことを共有したいと思います。

コンテンツマーケティングを自らやってみた理由

2023年8月7日に15年ぶりにリニューアルした自社ホームページを公開しました。

お恥ずかしい話ですが、これまでのホームページは、忙しいという言い訳ばかりして、ほぼほったらかしの状態でして・・・何も更新してませんでした。

それでも、当社のビジネスモデル(成果報酬型のコンサル)が特殊なこともあり、アクセス数はそれほど多くない割には、お問い合わせはよく入ってました。
クライアントの対応より優先順位を高くしてまで自社ホームページの「コンテンツマーケティング」に取り組む必要性があまり無かったというのが正直な理由です。

ただ、クライアントには

もっとアクセス数を増やすためにどんどん質が高いコンテンツを増やすことが大事ですよ

と(偉そうに)話してましたので、自分で実践できていない事に後ろめたさを感じてはいました。

そこで今回、15年ぶりのリニューアルをきっかけに、自らがコンテンツマーケティングに取り組んでみたらどうだろうかとふと思ったのです。

ただ、普通のブログにはしたくありません。

「自分たちらしいテーマって何だろう?」悩んだ結果、これまでWebマーケティングで成果を出すために立ててきた仮説や実践したことをアウトプットするのは自分たちらしいテーマではないか。

そこで「Webマーケティング成功のシナリオ」というコーナーを作りました。

1年間は、この「シナリオ」を毎週1記事は必ずアップすることを自分へのタスクに決めたのです。

継続することの大変さ

自分で取り組む前まで、クライアントに対して、「コンテンツマーケティングは真面目にやれば結果が出るのになんでやってくれないんだろう」と心の中では思ってました。

リニューアルしてすぐはモチベーションが高いので協力してくれるのですが、いつの間にか「忙しい」と言われ出して、どんどんブログ更新の優先順位が低くなっていきます。

コンテンツマーケティングは成果が出るまでどうしても時間がかかりますので、モチベーションが続かないのもわかりますが、それは事前に説明してます。どうしたらモチベーション高く取り組んでくれるのかが課題でした。

実際に自分でコンテンツマーケティングをやってみると・・・

通常の業務で忙しい中、たとえ週1回の記事アップであってもかなり大変だということがわかりました。さすがに毎日更新するのは無理だけど、週1回程度なら楽勝だろう。軽く考えてたのです。

意外に大変だったのがテーマを見つけ続けることです。
最初はテーマのストックがあったとしても、段々とネタ切れになっていきます。

クライアントのコンテンツマーケティングを伴走支援している時はテーマのアイデア出しが一番得意なのですが、自分の仕事がテーマとなると客観的な視点でアイデアが出せなくなり、似たりよったりのテーマしか出てこなくなっていきました。

いつの間にか、ターゲットもブレブレになり、「この記事は誰に読んで欲しいんだっけ?」というような記事も苦し紛れに作り出す始末。

この問題の解決法としては、ペルソナを都度都度思い出すのと抱えている課題を明確しtて、それをイメージしながら記事を作成するだけです。いきなり、記事作成に着手せずに、基本情報を振り返る時間を確保することが大事だと感じました。

あと、テーマを常にストックしておくことの大切さです。

最初は1ヶ月程度前倒しで記事作成を進める余裕がありましたが、テーマがネタ切れしだすと、更新日の前日に慌ててテーマを考えて、当日に執筆してアップするという自転車操業状態になっていきました。

このような状態では記事のクオリティにも影響が出てきます。
入稿日に余裕がある時は比較的クオリティが高い内容を書けていたのが、期限がギリギリになると今見てもひどい内容のままとりあえず公開する始末・・・(こちらは時間を見てリライトしていきたいと思ってます)

あまり納期に余裕があっても間延びしますが、入校日が迫りすぎるととりあえず記事をアップすることが目的になってしまいがちです。これでは本末転倒です。

納期管理に関してはスケジュールを見える化して管理することで、余裕を持って進めようという意識が湧いてきました。

実際に私がやったのは進行記事の管理をスプレッドシートにタイトルと見出しだけの企画をメモ書きして隙間時間に進めていき、入稿日の1週間前にGoogleカレンダーでアラート設定するというやり方です。

ツールをうまく活用するのも大事ですが、いちばん大事なのは習慣化だと思います。

この日のこの時間は執筆すると先取りしてスケジュールをおさえて、それをやらないと気持ち悪く感じるぐらいの状態にすることです。

もちろん、記事を書くことが目的ではありませんので、どうしたらターゲットに届くのかを考えながら取り組むことが大事なのは言うまでもありません。

1年間続けてみてわかったこと

毎週更新すること1年間。
合計56ページのコンテンツが出来ました。

どれぐらいアクセス数や問い合わせが増えるかを自ら実験することも目的でしたので、1年後の数値を確認したところ

  • 全体のアクセス数は去年の10倍程度
  • 問い合わせもここ2ヶ月ぐらいは去年の3倍ぐらいのリードを獲得
  • そのうちの2件で受注

もともと、アクセス数がそんなに多くはなかったので、アクセスが増えることはイメージしてましたが、数が増えた分、ユーザーの質が下がり、結果として問い合わせ数はあまり変わらないのでは?とやる前は考えてました。

ただ、閲覧時間などを見る限り、質はそこまで変わらずにアクセス数が増えたことで、問い合わせが増えたようです。

実際、自分ですべてをやるのは大変でしたが、やはり結果が出ると嬉しいものです。

これはクライアントの心理も同じだと思います。
結果が出だすと協力的になっていただけますので、今回の経験を活かして、早く結果に結びつけることが大事だと痛感しました。今後のコンサルに活かします。

また、ヒートマップで細かく記事ごとに解析していくと、Webマーケティングに関する記事は閲覧時間も多く、かなり下まで読まれてました。

途中で企画の方向性が正しいのかわからなくもなりましたが、最終的には自分たちの強みはBtoB企業向けのマーケティングの知見があることだと気が付けたことも大きな収穫となりました。今後もその分野での記事を中心に増やしていきたいと思います。

まとめ

何でも同じですが、自分でやらないとわからないことが世の中にはたくさんあります。
実際に自分で体験することでしか気付けないこともあります。

今回、コンテンツマーケティングに自ら取り組んでみて、これまでわかっていたようでわかってなかった事や、クライアント側の気持ちがよくわかりました。

自分で実践して把握した事を中心に伴走支援していこうと決めました。

今回の経験を基にやる気が出るような伴走支援を仕組み化できれば、今までより成果が出やすくなるのではとワクワクしています。

一緒に汗を流して、成果を出して、喜び合うという原点を忘れずにWebマーケティングに取り組んでいきますので、コンテンツマーケティングにご興味がある企業様はお気軽にご相談ください。

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桑原 敬

この記事を書いた人

桑原 敬(Takashi Kuwahara)

代表/プロデューサー

2003年にフリーランスのWebディレクターとして独立。2006年に株式会社桑原敬事務所を設立し、数多くの企業Webサイトや通販サイトの構築やコンサルティングを手がける。
2006年からレベニューシェアでのWebプロデュースを軸としたビジネスを展開し、これまでコンサルティングを行ったクライアントの中には年商が10倍以上になった実績もある。現在はWeb以外の分野でも、働きかたプロデュースなど幅広い分野で活動を行っている。

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