ホームページをリニューアルして、どのような成果が出たら成功だと考えていいのかを決めずにリニューアルを行っている会社は非常に多いものです。
リニューアル前に費用対効果をシミュレーションして、どうなったらこのプロジェクトは成功なのか決めておきましょう。
成功かどうか判断する数字はありますか?
ホームページをリニューアルした後に、どうなったら成功だと思いますか?
今より問い合わせや売上が増えたらいいんじゃないですか
たしかに、売上が増えたら一見、成功したように思えます。
ただ、売上の増加以上に集客コストがかかって、利益が大きく減っていたら失敗だと言えます。
問い合わせ数が大幅に増えても、1件1件の質が落ちて成約までつながらない場合も失敗です。
このような判断をするためには、問い合わせ数や売上金額だけではなく、獲得コスト(CPA)や受注にかかったコスト(CPO)をちゃんと把握しておかなければいけません。
リニューアルは成功なのか失敗なのかを数字で判断できるようにしておきましょう。
そのためにも日常から、「1日あたりのアクセス数は○○でCVRは◯%だから◯件の問い合わせが入っている」「広告での獲得コスト(CPA)は○○円」「受注率は○%ぐらいあるので、最終受注コストは○○円ぐらい」のように数字で言えるようにしておきましょう。
価値は数字で把握しておく
リニューアルのコストは先行投資
ホームページリニューアルはいくら位で出来ますか?
このような質問をした時点で“リニューアルすることが目的”になってしまっている可能性があります。
ホームページをリニューアルして、いつぐらいにどれぐらいの利益を出したいですか?
結局、企業のホームページというのは先行投資だと私は考えています。決して安くホームページをつくることだけが目的になってはいけません。
ホームページにいくら投資して、いつぐらいからどれぐらいのリターン(利益)を出していきたいのかを決めることが重要なのです。
また、リニューアル費用だけでなく、広告など集客コストについても最初から考えておきましょう。
リニューアル後はSEOで自然とアクセス数が増えると期待される方もいますが、SEOは自分たちでコントロールできない領域が多すぎて正直どうなるかわからないものです。
SEOだけとかリスティング広告だけとか特定の集客手法を依存していたらリスクが高いので、いろんな集客の施策を考え、予算を確保しておくことが経営におけるリスクヘッジだと私は思います。
リニューアル予算は費用対効果から考える
リニューアル後の売上はどれぐらいを見込まれてますか?
経営者やホームページ担当者なら誰でも、できるだけ「たくさん」ホームページで新規顧客を増やして、売上を「たくさん」増やしたいと思ってるはずです。
ただ、どのくらいが「たくさん」なのかを数字にしておかなければ、リニューアルが成功したのか失敗したのかを判断することができません。
そこで、自分たちなりに売上シミュレーションをしておきましょう。
リニューアルする前に、どうなったらビジネスとして継続できるのか、投資として成功なのかを数字で判断できるように、費用対効果をシミュレーションしておくことが大事なのです。
売上シミュレーションの記入例
シミュレーションが出来たら、リニューアル予算を損益分岐点から算出してみてください。
リニューアルの予算を正確に決めるためには、リニューアル後にどれぐらいの売上高や成約数、利益率になりそうかのKGIや、月間商談獲得数などのKPIの予測をしましょう。
そこから、大体の売上予想ができたら、純利益からホームページリニューアルに投資できる金額が大体わかると思います。
ホームページリニューアルにかけれるコストとして、投資回収を1年後なのか2年後なのか3年後なのかで損益分岐点は変わりますが、私たちでは3年ごとのフルリニューアルをおすすめしてますので、2年ぐらいで回収できるぐらいの投資から検討したほうがいいという考え方ではあります。
あと、できればシミュレーションは、「グッド」「バッド」「ノーマル」の3つのシナリオを考えておくこともおすすめしてます。
なぜなら、一つのシミュレーション通りには絶対いきませんので、最悪どう転んでもいいようなシミュレーションで検証しておくことも大事です。
せっかく貴重な時間と費用をホームページリニューアルに使うのであれば、関わるみんなが幸せになれる売上や利益を考えてみましょう。