AIで競合他社と差別化したコンテンツは企画できる?

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Webマーケティングシナリオ

最近、PerplexityやNotebookLMを使えば、「競合他社の情報を集めて、自社の差別化ポイントを見つけられる」「AIと対話しながら、オリジナルなコンテンツを作れる」という記事を見ます。私も最初にこの話を聞いた時は、「これは使えるかもしれない」と思いました。

実際、自分でやってみて、やり方の工夫が必要なこともわかりましたのでご紹介いたします。

実際に試した方法

自社ブログのコンテンツをテスト的にAIで作った時の流れです。今回、使ったAIツールは以下の2つになります。

Perplexity Deep Research

Perplexityは、企業情報や市場動向を深くリサーチ(Deep Research)できるAI検索エンジンです。

NotebookLM

NotebookLMはGoogleが提供するAIツールで、アップロードした情報を元に対話して生成できるのが特徴です。

大体の流れとしては

1. Perplexity Deep Researchで企業情報・市場動向をリサーチする

  • 自社の事業内容、主力製品
  • 最近のニュースやプレスリリース
  • 競合企業との比較
  • 業界のトレンドや今後の見通し

2. NotebookLMに情報をアップロード

  • Perplexityでリサーチした情報(テキスト)
  • WebページやブログのURL
  • YouTube動画のURL

3. NotebookLMと対話しながら差別化ポイントを探していく

  • 「この会社の事業内容や強みを教えてください」
  • 「最近この会社が注力していることは何ですか?」
  • 「世間の評判やイメージはどのようなものですか?」

やってみて分かったことが、Perplexityは優秀で、手作業でリサーチするよりも早く、広範囲の情報を集めてくれます。NotebookLMも、アップロードした情報を元に、的確な回答を返してくれます。

でも、意外と手間がかかることがわかりました。

まず、ベースに情報を集めるのに時間がかかる。また、AIの回答を精査するのにも意外と時間がかかりました。

結局、人間が判断しないと使えないとなると、工数は最初から人が考えるのとあまり変わらないかもしれません。

「AIを使えば楽になる」と期待している人は、現実はそう甘くないと感じると思います。

なぜ手間がかかるのか。それは、AIが出した情報が、そのまま使えるわけではないからです。

AIは、情報を整理してくれますが、「この情報は本当に正しいのか」「これは本当に差別化につながるのか」。こういった判断は、人間がしなければいけないからです。

差別化の本質を考える

そもそも、なぜAIによるリサーチが必要なのかを考えてみましょう。

AI活用のポイントは、企業の強みを客観的に理解するためだと私は思います。

多くの人は、自社のことをよく知っていると思い込んでます。でも、客観的に見た、「本当の強み」が見えていないこともよくあります。競合他社との違いをうまく説明できない人も多いと思います。

だから、AIを使って外部から情報を集めて、「客観的に見ると、こういう強みがある」「市場のトレンドから見ると、この方向性で攻めるのが有望だ」と違う視点で見れる。これが、AIを使ったリサーチを行う利点です。

でも、ここで注意が必要です。

AIでデータを集めただけでは、差別化できていません。

なぜなら、競合他社も同じツールを使えば、同じような情報を集められるからです。Perplexityで競合をリサーチすれば、同じような結果が出ます。

では、どうすれば差別化できるのか。

それは、AIの回答の中から「インサイト」を見つけることです。

インサイトとは、本質的な欲求や課題のこと。表面的なニーズではなく、その奥にある「なぜ?」を理解することです。

例えば、ある製造業の企業が「新規顧客を増やしたい」と考えているとします。これは表面的なニーズです。でも、その奥には「このような技術があるが、顧客に刺さる伝え方が自分たちではできない」といった本質的な課題があるかもしれません。

この本質的な課題を理解した上で、AIを使ってコンテンツを作成すると、客観的な視点で顧客に伝わりやすいコンテンツが出来ます。

AIと人間の役割分担

ここで、AIと人間の役割分担について整理しておきます。

AIが得意なこと

  • 情報収集と整理
  • パターン認識
  • 大量のデータから共通点を見つける
  • 選択肢を提示する

AIが苦手なこと(人間の領域)

  • 顧客の本質的な欲求を理解すること
  • 文脈を読むこと
  • 「これは違う」と直感的に判断すること
  • 言葉にならない課題を引き出すこと

AIは、優秀なアシスタントです。でも、主役ではありません。

AIが出した答えを鵜呑みにする。表面的なコンテンツになる。結局、競合と同じようなものができる。

私が過去に見た失敗例で、こんなケースがありました。ある企業が、AIを使ってコンテンツを大量に生成しました。確かに、情報は正確で、文章も自然です。でも、読んでも心に響かない。「どこかで見たような内容だな」と感じる。

なぜなら、その企業独自の視点や、顧客への深い理解が欠けていたからです。

AIは、インターネット上にある情報や読み込ませた情報を学習しています。だから、AIが作るコンテンツは、どうしても「平均的」になります。悪くはないけど、なんか響きもしない。

本当の差別化とは、その企業ならではの視点、顧客の心に刺さる洞察です。それができるのは、今のところ人だけだと思います。

差別化コンテンツを作るために本当に必要なこと

どうすればAIを使って差別化したコンテンツを作れるのか考えてみました。

まず理解すべきは、ツールは手段であって、目的ではないということです。

Perplexityも、NotebookLMも、便利なツールです。でも、それを使えば自動的に差別化したコンテンツができるわけではありません。

そのためにも人間がやるべきことは、

1. AIが集めた情報を、自分の文脈で解釈する

Perplexityが「この業界は成長している」と言ったとします。でも、それは自社にとって本当にチャンスなのか。強みを活かせる成長なのか。

同じ情報でも、状況によって意味が変わります。この文脈を理解して解釈するのは、人間の仕事です。

2 「これは本当に見込み客に刺さるのか?」と問い続ける

AIが提案してくれた差別化ポイント。それは、本当にユーザーが求めているものなのか。ただの自己満足になっていないか。

この問いを、何度も何度も自分に投げかけましょう。

3. 最終的に、人間が判断する

AIは選択肢を提示してくれます。でも、「どれを選ぶか」を責任を持って決めるのは、人間です。そして、この判断が、差別化の分かれ目になっていきます。

AIは協力者、でも本当に企画するのは人間の仕事

最初の問いに戻ります。

AIで競合他社と差別化したコンテンツは作れますか?

そう聞かれた時に私はこう答えています。

作れます。でも、条件があります。その条件とは、人がちゃんと関与することです。

AIには、情報収集と整理を任せる。人間は、洞察力と判断力を発揮する。この両輪が揃って、初めて差別化できます。

ツールと人間の役割分担をちゃんとできる企業がこれから成果を出していくのではないでしょうか。

AIは日々進化しています。Perplexityも、NotebookLMも、これからもっと進化するでしょう。使いこなせる会社と、使いこなせない会社の差は、今後ますます広がっていきます。

でも、どんなにツールが進化しても、顧客の心を理解するのは人間の仕事だと言うことを忘れないでください。

AIが「この情報が重要です」と言っても、本当にそうなのかを判断するのは人間です。AIが「この差別化ポイントを訴求しましょう」と提案しても、それが顧客に刺さるかを見極めるのも人間です。

当社もAIを積極的に活用していますが、それはあくまで効率化するための一部です。

私たちの本業は、成果を出すためのプロデュースですので、クライアントの本質的な課題を理解し、顧客の心に刺さるコンテンツを企画・制作し、見込み顧客を集客するのが仕事です。そのために、AIという便利なツールを補助的に使っています。

もし、「AIを使って差別化コンテンツを作りたいけど、どうすればいいか分からない」「AIは使っているけど、うまくいかない」と感じているなら、ぜひ一度ご相談ください。
一緒に、AIを活用しながら、人間の洞察力を活かした差別化コンテンツを企画していきましょう。

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桑原 敬

この記事を書いた人

桑原 敬(Takashi Kuwahara)

代表/プロデューサー

2003年にフリーランスのWebディレクターとして独立。2006年に株式会社桑原敬事務所を設立し、数多くの企業Webサイトや通販サイトの構築やコンサルティングを手がける。
2006年からレベニューシェアでのWebプロデュースを軸としたビジネスを展開し、これまでコンサルティングを行ったクライアントの中には年商が10倍以上になった実績もある。現在はWeb以外の分野でも、働きかたプロデュースなど幅広い分野で活動を行っている。

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