なぜホームページリニューアルは失敗するのか

なぜホームページリニューアルは失敗するのか 失敗しないために
失敗しないために
なぜホームページリニューアルは失敗するのか

私は20年以上、Webマーケティングの仕事をしている関係で、経営者やWeb担当者の方からホームページに関する悩みをたくさん聞いてきました。

その中でも多いのが、「ホームページが役にたっていないのでリニューアルしたい」「リニューアルしたけど逆に売上が下がってしまった」というご相談です。

では、「なぜホームページリニューアルを失敗するのか?」その理由をいくつかご紹介したいと思います。

【失敗する理由1】なんとなくホームページをリニューアルしている

多くの中小企業のホームページはうまくいってません。

なぜなら、ホームページがあるだけで、勝手に見に来る人が増え、問い合わせメールも入ってくるだろうと思っているからです。
会社案内パンフレットに載っているような企業情報や製品情報を掲載しただけのホームページをリニューアルしても、社員や取引先の人以外は誰も見ませんので、新規開拓などの「営業ツール」としては期待できません。

なぜ今、ホームページのリニューアルが必要なのかを1分程度で説明できますか?

このような質問に、うまく答えることが出来ない経営者やWeb担当者の方は意外と多く、そのような時は急いでリニューアルする必要はないと伝えるようにしてます。 また、以下のような回答だった場合も大体うまくいきませんので同じようなアドバイスをします。

  • 最初に作ってから、10年以上経ってデザインが古臭くなったから
  • 競合他社が最近、リニューアルしたから
  • 社長にリニューアルしろと言われたから・・・

たしかに、周りの人に、今のホームページについての意見を聞くと、いろいろな不満や要望は山ほど集まるので、「そろそろリニューアルしたほうがいいかな」と思う気持ちもわかります。
ただ、そのような不満や要望はリニューアルする本当の「理由」になるのでしょうか?

デザインが古臭くなったと感じているのは、毎日見ている自分たちだけかもしれませんし、デザインが古臭くても成果が出ているホームページはたくさんあります。

このような「なんとなくホームページをリニューアルしようかな」ぐらいの理由の場合は計画の見直しが必要です。
なぜなら、リニューアルは、ホームページ制作費のコストだけでなく、自分の時間も含め、関わる人たちの多くの時間という目に見えないコストも使う投資だからです。

ホームページをリニューアルをすれば、なんとなくうまくいきそうな気がするんですが。

そういう思い込みだけで、予算を沢山かけてリニューアルしてみたけど、売上はあまり変わらなかった(逆に減ってしまった・・)という会社を私はたくさん見てきました。

見た目がいいホームページにしたからといって、売上があがるわけではありません。
ホームページをリニューアルするだけでは、問題は解決しません。

だからこそ、もう一度、ホームページをリニューアルする目的を真剣に考えてみてください。

  • ネットを“営業に活用しなければ生き残れない”と強く感じている
  • 質が高い“見込顧客”を獲得さえできたら営業マンは成約につなげる自信がある
  • リニューアルで他社と差別化できたら、もっと“売上”と“利益”は増える

このような理由から、強い危機感を持って、本気でホームページをリニューアルしなければ、成果が出るホームページにはなりません。

【失敗する理由2】ホームページ制作会社へ丸投げしている

実は、ホームページリニューアルで失敗している会社の多くが、「ネットの事はよくわからない」という理由で、ホームページ制作会社にリニューアルを丸投げしているケースがよく見受けられます。

ホームページ制作会社はネットのプロなんだから、まかせればなんとかしてくれるだろう

たしかにそういう考え方もありますが、ホームページ制作会社は綺麗なホームページを作る技術は持ってますが、集客などのマーケティングやビジネスの問題を解決するようなノウハウはあまり持っていません。

極端に言えば、ホームページ制作会社の仕事は、お客様の希望通りのデザインのホームページを作る「御用聞き型」の仕事です。
また、ビジネスモデル的に、固定費であるデザイナーなどの人件費などを稼ぐためには、次から次へとホームページを作って納品しないと利益が出ないので、納品=ゴール(目的)となってしまいがちです。
担当した営業さんやデザイナーさんが、納品したホームページをもっと良くしていきたいと内心思っていても、会社としては新規案件を取り続けないといけないので、納品が終わったクライアントの優先順位は低くなりがちです。
また、ホームページから問い合わせや売上が増えるかどうかよりも、デザイナーがつくりたいものや、クライアントにOKと言ってもらえる無難なものを作っているケースも多く見受けられます。

私たちはWebコンサルティングが本業の会社ですので、外注先としてホームページ制作会社さんやWebデザイナーさんともよくお仕事をしますが、デザインなどのスキルは高くても、クライアントが抱えるビジネスの問題を解決できるような人はほとんど見たことがありません。

ホームページリニューアルの目的がデザインの見た目を新しくしたいだけであればそれでいいと思いますが、現在、抱える問題が集客などのWebマーケティングに関する事であれば、ホームページ制作会社に丸投げでリニューアルしても何も解決しません。

【失敗する理由3】リニューアルして満足してしまっている

リニューアルが終わって、実際に新しいデザインのホームページを見ると、ほっとするものです。
企画から原稿の準備などを含めると完成まで数ヶ月かかって、苦労してやっと完成したホームページなので、何度もアクセスして見てしまうでしょう。

ただ、しばらくするとこのようなご相談をいただくこともあります。

かなり費用をかけてホームページをリニューアルをしたんですが、まったく問い合わせが増えずに何の成果も出ていないのでどうしたらいいか悩んでます・・・

リニューアルして満足していても成果は出ません。変わったことに気づいているのは自分だけかもしれません。
あなたが、リニューアル後にやらなければいけないのは、集客などのPDCAを回して成果を出すことです。

ご存知の方は多いと思いますがPDCAとは

Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)

の略ですが、PDCAを地道に回していけば、必ず成果は出るものです。 逆にPDCAを回さずに、リニューアルして終わりのホームページのほとんどは成果は出ていません。

成果が出ないから、1年後にまた表面的なリニューアルをして、それを繰り返す会社もあるぐらいです。
一度苦労して作ったホームページを再度全面的に作り替えるのは、想像するよりも大変な作業でもあり、メンタル的にも二重のダメージをうけます。

そのような失敗を繰り返さないためにも、ホームページのリニューアル前にたてた目標を達成できているか最低でも1ヶ月に一度は確認して、継続的にPDCAを回すことが必要です。

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